iPhoneの非公開APIについて

最近、Apple App Storeにアップされるアプリで、Cover Flow Viewを実装しているように見えるものが多くなったように思う。
Cover Flow ViewはApple非公開のAPIで正式な使用は認められていないと思っていたが、Appleの審査基準が緩くなったのだろうか?
Erica Sadun著のThe iPhone Developer's CookbookでCover Flow Viewが紹介されているため、それで増えたのだと思う。
しかし、私の実感としては、最近、Appleの審査基準がきびしくなったように思える。
以前であれば、OKであったものも、最近はささいなことでRejectされることが多い。
Cover Flow Viewを実装しているアプリはアップデートのタイミングでAppleからRejectを言われるかも知れない危険をはらんでいると思う。
最近、Apple Storeではいろんなアプリが出回っており、人目につくビジュアルがないと埋没してしまうため、他のアプリが使っていないものを使いたいという衝動は理解できる。
別のアプリで実装されているのを見たら、自分も実装したいと考えても不思議ではない。
結局、よく言われることだが、Appleの審査基準がクローズドで、外から見ると曖昧に見えることが一番の問題のように思える。
デベロッパはしのぎを削って頑張るのだが、そこには、公平性を前提としたフェアな戦いを暗黙的に期待している。
非公開APIであっても、使っていると思われるアプリが公開されていると、なんだ、OKなんだと誤解してしまう。
Apple Storeの審査はデベロッパにとっては絶対のものであり、これがゆらぐと、振り回されてしまいます。
非公開APIについて、使用を禁ずるなら、Apple Storeの審査時点できちんとRejectすべきと思う。
また、そうでないなら、非公開APIであったとしても、一度、書籍などで公開されてしまったら、使っていいと公にすべきだと思う。
基準が世の中の進歩に合わせてかわることは、いけないことではない。
放置し、混沌とさせることがまずいのだと思う。
今日は、すこし、偉そうなことを書きましたが、正直、自分もCover Flow Viewを使いたい衝動にかられました。